「坊っちゃん劇場」の第8作目となる奇想天外☆歌舞音曲劇「げんない」が 上演されますことを、心からお喜び申し上げます。
今回は、江戸時代に多彩な才能を発揮した平賀源内を主人公に「夢は実現されるもの」というテーマで作品が描かれており、
夢に向かって果敢に走り続けた源内の創造力やバイタリティーが存分に表現され、見る人に勇気や希望を与えてくれるものと確信しております。
また、源内は、さぬき市生まれでありますが、その祖先は宇和島藩の伊達家に仕えるなど香川、愛媛両県にゆかりのある人物であり、本作品の
上演が、両県の交流を一層深めるきっかけになるものと、大いに期待しているところです。
「坊っちゃん劇場」におかれましては、今後とも、舞台芸術による地域文化の復興を通じて、「愛のくに 愛顔あふれる愛媛県」の実現にお力添えを
賜りますようお願いいたしますとともに、本公演のご成功を心からお祈り申し上げます。
「馬鹿ひとりならず、必ずとなり有り」源内先生が、年若い友人の著作の序文に捧げた言葉です。論語の言葉「徳不孤、必有隣」を書き替えています。
孔子より、源内先生の思想のほうがいいよね。
鎖国中の江戸時代。侍が威張る時代。出口なしの島国で、見果てぬ夢を追いかけて、自由に生き抜いた先駆者です。
いろんなことをやり過ぎて馬鹿、詐欺師とも誹られるけど、彼の周りで愉快な事がたくさん起こり、ステキな物が生まれます。
そして多くの人たちが影響を受けて、自らの才能を開花させました。
歴史のお勉強じゃない、オモチャ箱をひっくり返したような、油断ならぬ「奇想天外ショウ」をお届けするつもりです。
何しろ両国の見世物のオナラ芸人を芸術として真剣に論じた天才です。
フツーの舞台に仕上げんたんじゃ先生に叱られます!
PROFILE
横内謙介
劇作家・演出家・扉座主宰 日本劇作家協会副会長
1961年生まれ 東京都出身 高校在学中に演劇と出会い、処女作『山椒魚だぞ!』で演劇コンクール優秀賞を受賞。
'82年、扉座の前身「善人会議」を旗揚げ。以後オリジナル作品を発表し続けている。
活動は劇団だけにとどまらず、トニセン<V6>の舞台や、スーパー歌舞伎等、外部に幅広く作品を提供。また、国民文化祭ふくおかオープニングフェスティバル『人生号』構成・演出、愛・地球博『地球タイヘン大講演会』脚本・演出、NHKBS2『深夜劇場へようこそ』司会、'06年フジテレビ系ドラマ『ダンドリ。』脚本等、演劇以外にも活動の場を広げている。
'92年岸田国士戯曲賞受賞。'99年大谷賞を史上最年少で受賞。