誓いのコイン

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オレンブルク州知事Yu.A.ベルク
誓いのコイン

親愛なる友人のみなさん!

坊っちゃん劇場の役者の皆さんに私の感動を伝えることができることを心より嬉しく思います。

坊っちゃん劇場のスタッフと私たちは長く友人として交流しています。 オレンブルグの人々は、2012年の日本の役者さんたちとの出会いを忘れることなく大切にしています。このとき、私たちは日本の演劇のすばらしい作品の一つ、ミュージカル『誓いのコイン』を観る幸運に恵まれました。

歴史に基づくこの作品は、地球上の色々な所に住む人々が観るに値するものです。

坊っちゃん劇場の役者さんに素晴らしい創造的なアイデアが生まれ、観客の皆さんに忘れられない印象が残り、ミュージカル『誓いのコイン』が長く舞台で演じられ、さらなる大きな公演の旅を続けることを願っています。

芸術の使命は、異なる国に住む人々を結びつけることです。その意味で、オレンブルク州(ロシア)と愛媛県(日本)との長年の良好な関係はすばらしい手本といえるでしょう。


オレンブルク州知事 Yu.A.ベルク 誓いのコイン

愛媛県知事 中村時広
誓いのコイン

坊っちゃん劇場のミュージカル「誓いのコイン」特別公演が行われますことを、心からお喜び申し上げます。

このミュージカルは、松山城二の丸跡地の井戸から発見された、ロシア軍人と日本人女性とされる名前が刻まれた金貨から着想を得たもので、日露戦争下の国境を越えた恋愛や松山の人々とロシア兵捕虜との心温まる交流がえがかれており、平成23年に坊っちゃん劇場の第6作として上演され、多くの反響を呼び、翌年には、ロシアのモスクワとオレンブルグでの公演が実現し、大きな成功を収めました。

このたび、オレンブルグ州から、2019年5月に開催される国際演劇祭への参加要請があったとうかがっており、本作品が、再びロシアの方々にたくさんの愛と感動を届け、愛媛県とオレンブルグ州の更なる友好進展につながりますことを、期待しています。

終わりに、本公演の御成功と、坊っちゃん劇場のますますの御発展を祈念申し上げます。

松山市長 野志克仁
松山市長 野志克仁

平成23年4月から平成24年3月にかけて上演された坊っちゃん劇場第6作のミュージカル「誓いのコイン」が再上演されますことを、心からお喜び申し上げます。

本作品は、松山城二之丸跡で見つかったロシア金貨に、日本人女性看護師とロシア兵捕虜とみられる男性の名前が刻まれていたことに着想を得て描かれた、日露戦争当時の愛と青春の物語です。平成24年には、ロシアでも上演され、全ての舞台が満席となるすばらしいものであったと伺っています。また、松山城二之丸史跡庭園は、本作品が制作されたことなどが評価され、平成25年に松山市で初めて「恋人の聖地」に認定されました。本公演では優美で華やかな演技で、ロマンティックな物語が繰り広げられることを大いに期待しています。

現在、松山市では、「市民全員が“まつやま文化人”」を目指し、潤い、魅力あふれるまちづくりを進めています。そのような中、本公演を開催いただくことは、本市が目指すまちづくりにつながるもので、とても心強く感じます。

結びに、本公演の御成功と、坊っちゃん劇場の今後ますますの御発展を心からお祈り申し上げます。

脚本 高橋知伽江
脚本 高橋知伽江

8年前、私は愛媛への深い敬意をこめてこのミュージカルを書きました。執筆前に取材でロシア人墓地に行きました。帰国できなかったロシア人捕虜の墓地は、地元中学生が中心となって定期的に清掃しているおかげで、100年余の時を経てもきれいに維持されていました。捕虜の悲しい運命への思いやりがそこにはありました。そして、中村愛媛県知事が一晩かけて、松山の「おもてなしの心」を話してくださいました。その熱い語りに地元への愛と誇りがありました。長年、お遍路さんを見守ってきた愛媛だからこそ、心身共に傷ついたロシア兵をあたたかく受け入れたのだと納得がいきました。

これは日本人として誇りにできる史実です。本作は、松山で育まれた真の国際交流の物語、平和な未来を夢見た人たちの愛の物語です。ロシアでも絶賛された舞台を再び坊っちゃん劇場でご覧いただけますこと、心からうれしく思っております。