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松平 定知
誓いのコイン

ミュージカル「誓いのコイン」に寄せて
 松山城・二の丸跡の井戸で発掘された「ロシア10ルーブル金貨」には、日露戦争で捕虜になったロシア軍人の名前とともに「タケバナカ」の文字が刻まれていた。「橘力」という男の人?とも思われていたこの刻銘は、のちに「チ」の文字が「ケ」とも読めるではないかということになり、さらに調査したところ、「竹場ナカ」という日本赤十字社の女性看護師が当時、ロシア人捕虜収容所の軍病院に勤務していたことが判明した。
 去年秋、私は市長時代の中村知事にお目にかかった際、この話しをお聞きしたのだが、その時の「このコインは、負傷したロシア人と、彼を誠心誠意看護した女性看護師との国境を越えた「恋の証」です」と語られた知事の、あの熱い口吻を私は忘れない。
 この物語が、東温市の奇跡の劇場・坊っちゃん劇場で上演される。4月から1年間である。東予の方だけじゃなく、愛媛や四国の方だけでもなく、日本中の皆さんが、どうか「坊っちゃん劇場」にお運びくださいますように

松平 定知
誓いのコイン

坊っちゃん劇場第6作「誓いのコイン」の上演を、心からお喜び申し上げます。
 本作品は、松山城二の丸跡地の井戸から見つかった、ロシア軍人と日本人女性とされる名前が刻まれた金貨をヒントにしたもので、明治という時代を舞台に、国境を越えた恋愛や、松山の人々とロシア兵捕虜との心温まる交流が描かれています。
 作・作詞の高橋知伽江さんをはじめ、第4作「鶴姫伝説」のスタッフが手がけておられることから、再び愛と感動の世界を体感できると楽しみにしているほか、公演の内容に関して、私が関係者の方に金貨発見の話を紹介した経緯もあり、特別な感慨にひたっているところです。
 ぜひ、多くの皆さんに、ミュージカルを堪能いただきますとともに、物語を通じて、今日まで愛媛・松山に伝わる温かいおもてなしの心を感じてもらいたいと思います。
 今後とも「坊っちゃん劇場」におかれましたは、地域文化の発信拠点として、県民にたくさんの「愛顔(えがお)」をもたらしていただきますことを願っております。

松平 定知
誓いのコイン

坊っちゃん劇場で6作目のミュージカル「誓いのコイン」が上演されることになりましたことは、誠にうれしく、心からお喜び申し上げます。
 本作品は、松山城二之丸跡で見つかったロシア金貨に、日本女性看護師とロシア人捕虜とみられる男性の名前が刻まれていたことに着想を得て、国境を越えた愛とともに、松山市民の国際交流と無償の奉仕の心を描いた物語です。
 百年前の日露戦争中、松山市には全国で初めて捕虜収容所が設置されましたが、松山の人々は多くのロシア人捕虜に温かく接し、日露の交流が深まったと言われております。また、今も収容所で亡くなった方々の墓が残り、地元中学生を中心に清掃活動がなされるなど、当時の思いは大切に継承されています。
 『坂の上の雲』のまちづくり」を掲げる松山市では、多くの方々に松山の良さを体感していただくため、様々な観光施策に取り組んでおりますが、本公演鑑賞された皆様におかれましては、「誓いのコイン」ゆかりの松山城二之丸跡やロシア人墓地などを訪れていただき、愛と青春の物語となった舞台に思いを馳せ、ミュージカルでの感動を深めていただければ幸いでございます。
 あわせて、「一人でも多くの人を笑顔に、全国に誇れる、わがまち松山」の現実に、お力添えをいただきますようお願い申し上げます。
 最後に、本公演の御成功と、地方にありながら人々に夢と感動を与え続ける奇跡の劇場「坊っちゃん劇場」の今後のますますのご発展を心からお祈り申し上げます。

松平 定知
誓いのコイン

舞台芸術の殿堂"坊っちゃん劇場"へ
「坊っちゃん劇場」第6作目としてミュージカル「誓いのコイン」が上演されますこと、大変嬉しく心からお祝い申し上げます。
 今回は、日露戦争で捕虜となったロシア軍人と日本人看護婦の「国境を越えた切ない恋」と異国文化の人的交流を描いた作品で、百年を超える歳月を経て、松山城二之丸公園で発見された一枚のコインから誕生した感動の物語です。
 現代にも、民族や文化の違いによる争いがありますが、心の国境を越える大切さを、臨場感溢れる舞台劇術の殿堂「坊っちゃん劇場」で是非感じ取って頂きたいと思います。
 今後も「坊っちゃん劇場」が、より多くの皆様に親しまれて、夢と感動、癒しを与え続ける文化芸術の拠点として、大きく発展する事を願ってやみません。